2017年12月1日
関心高まるサルコペニア・フレイル 診療ガイドライン策定で動き出す巨大予…

関心高まるサルコペニア・フレイル
診療ガイドライン策定で動き出す巨大予防市場


加齢にともなう症候群として業界内でも関心が高まるサルコペニアとフレイル。日本サルコペニア・フレイル学会(荒井秀典代表理事)では、国内サルコペニア診療ガイドラインの策定作業が大詰めを迎えている。先だって行われた「食品開発展」でも関連する高齢者向け素材の出品が目立ったほか、最新トレンドを解説したセミナーも多くの聴講者を集めた。一般にはなじみの薄い言葉ではあるが、テレビ番組でフレイルの予防法などが紹介される機会も増え、消費者への情報提供も盛んになってきた。サルコペニアやフレイルは“食と運動”により予防効果が期待できることから、ガイドラインの策定は、消費者が健康食品や機能性志向の食品を選択しやすくなる点で追い風になり、一大市場形成の前夜となっている。




■サルコペニア診療ガイドライン近日発表

ここ数年、サルコペニアやフレイルといった高齢者の身体機能低下について業界内外で関心が高まっている。しかしながら研究が活発になったのは21世紀に入ってからと日は浅い。一般への浸透についても課題を残しており、アクティブシニア「食と栄養」研究会が健康な男女1,000人を対象にしたアンケートでは「サルコペニア」の認知度は27%で「フレイル」に至っては8 %に過ぎないことがわかっている。こうした中、NHK Eテレでは先月、高齢者の寝たきり・要介護を防止するための早期予防としてフレイル対策を番組で紹介。「フレイルとは何か」から、高齢者のフレイルチェックや食事法、トレーニング、社会参加の必要性について平易に解説した。

医学界でも体制が整備されつつある。日本サルコペニア・フレイル学会では国内のサルコペニア診療ガイドラインの策定作業が大詰めを迎えており、近日、一般公表される。運動介入、栄養介入、薬物介入、複数手法の介入による評価などにもふれる見通しだ。さらにフレイルの診断基準も来年、国立長寿医療センターにより定められる予定となっている。




■プロテインやアミノ酸サプリも成長気運迎える

こうした医学界の動きは、前期高齢者の段階で“食と運動”による適切な介入を行えば、寝たきりのリスクを後送りすることができるという点でも期待されている。指標が明確になることは産業界にとっても追い風だ。

サルコペニアやフレイルについては、適切な介入法により予防や状態の維持が見込めることから、食品業界も大きな期待を寄せている。2020年には、高齢者用食品市場は1,400億円を超え、年率3 ~5 %の水準で成長すると推定。その兆候は高齢者の栄養強化食品でも。これまで介護食品売り場に置かれていた商品が、メーカーの取り組みが奏功し、現在は店の中央に進出するようになるなど店頭でも目立つようになった。




詳しくは健康産業新聞第1631号(2017.11.1)で
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